超常アトラス

オーパーツ・超古代文明一覧謎の遺物と幻の大陸26選

公開 ・超常アトラス 編集部

その時代にあるはずのない精巧な遺物「オーパーツ」と、海に沈んだとされる超古代文明。どちらも「人類の歴史は教科書よりずっと古く、謎に満ちている」という想像をかきたててきました。超常アトラスに収録している中から、オーパーツ、幻の大陸、謎の遺跡の26件を選び、語られてきた説と調査で分かったことを並べて紹介します。

この記事では、「オーパーツ(時代に合わない遺物)」「超古代文明と幻の大陸」「謎の巨石遺跡と海底遺跡」の3つに分けて紹介します。オーパーツや超古代文明の話は、調査が進んで通説が固まったものも少なくありません。それぞれの項目で、オカルト的な説と、考古学や地質学での主な見方を分けて書いているので、どこまでが分かっていて、どこからが想像なのかを確かめながら読んでみてください。

▼オーパーツ(時代に合わない遺物)

オーパーツとは、見つかった場所や時代にそぐわないほど高度だと考えられた遺物のことです。古代のコンピュータ、電池、電球、飛行機、宇宙服を着た人物像など、「現代の技術」に見立てて語られてきたものが多いのが特徴です。

ただし、調べてみると当時の技術で十分に作れたことが分かったり、来歴そのものが作り話だったりした例も多くあります。本当に驚くべき古代の技術と、見立てから生まれた伝説とを見分けるのが、オーパーツを楽しむコツです。

アンティキティラ島の機械のイメージ
古代

アンティキティラ島の機械

ギリシャ アンティキティラ島沖

1901年に沈没船から引き揚げられた青銅の塊から、翌1902年に精巧な歯車が見つかりました。2005年のX線CT調査などで、天体の動きを計算する装置だったことが分かっています。オーパーツと呼ばれながら、当時のギリシャの天文学と工芸の技術で作られた「本物の古代の驚異」とする見方が定説になっている点が見どころです。

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バグダッド電池のイメージ
古代

バグダッド電池

イラク バグダッド イラク博物館(研究・保管された場所)

1936年にバグダッド近郊で見つかった、銅の筒と鉄の棒を収めた素焼きの壺です。1938年に「電池ではないか」という説が唱えられ、再現すれば実際に電気は起きるとされます。ただし電池として使われた証拠は見つかっておらず、巻物やまじないの文書を入れた容器とする見方が有力です。2003年には行方不明になっています。

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水晶ドクロのイメージ
古代

水晶ドクロ

ベリーズ トレド県 ルバアントゥン遺跡(発見地とされた場所)

1924年にベリーズのマヤ遺跡で見つかったとされた水晶のドクロは、記録上は1943年にロンドンの競売で買われていました。2008年には、近代の回転工具で彫られた跡があると発表されています。来歴も年代も物語とは違うと分かった、オーパーツの「種明かし」の代表例です。

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黄金シャトルのイメージ
古代

黄金シャトル

コロンビア ボゴタ 黄金博物館(所蔵先)

コロンビアの黄金博物館にある手のひらほどの金細工で、三角形の翼と垂直の尾から「古代のジェット機」と呼ばれてきました。1994年には形をまねた模型飛行機の試験も行われています。考古学では、魚や鳥、虫などの生き物をかたどった装身具とする見方が通説です。

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デンデラの電球のイメージ
古代

デンデラの電球

エジプト ケナ県 デンデラ ハトホル神殿

エジプトのハトホル神殿の地下室に刻まれた、袋の中で蛇がうねる不思議な図です。1980年代に「古代の電球」とみる本が出版され、世界的なオーパーツになりました。通説では、ハスの花から蛇の姿の神が生まれる天地創造の神話を描いたものとされています。

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デリーの鉄柱のイメージ
古代

デリーの鉄柱

インド デリー メヘラウリー(クトゥブ・ミナール遺跡群)

1600年近く屋外に立ちながら、ほとんど錆びていない高さ約7メートルの鉄柱です。2002年に発表された研究では、鉄に多く含まれるリンが表面に薄く緻密な皮膜を作り、錆を防いでいると説明されました。「失われた超技術」ではなく、古代の製鉄法が生んだ性質と考えられています。

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ヴォイニッチ手稿のイメージ
古代

ヴォイニッチ手稿

アメリカ コネチカット州ニューヘイブン イェール大学バイネキ図書館

見たこともない文字と実在しない植物の絵で埋め尽くされた本で、発見から100年以上たっても誰も読めていません。2009年の年代測定で、羊皮紙は15世紀前半のものと分かっています。未知の言語や暗号とする説、意味のない文字列とする説があり、解読はいまも決着していません。

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コスタリカの石球のイメージ
古代

コスタリカの石球

コスタリカ プンタレナス州 オサ郡 パルマル・スール(フィンカ6遺跡)

1930年代、コスタリカ南部のバナナ農園の開墾で、ほぼ完全な球形の石が300個以上見つかりました。アトランティスの技術で作られたとするオカルト的な説もありますが、首長の力や集落の大切な場所を示すしるしだったとする見方が有力です。2014年に世界遺産になっています。

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遮光器土偶のイメージ
古代

遮光器土偶

青森県つがる市木造 亀ヶ岡石器時代遺跡

青森県の亀ヶ岡遺跡から1886〜87年に出土した、日本を代表する「オーパーツ」です。雪めがね(遮光器)のような大きな目から名付けられ、1962年には宇宙服を着た宇宙人をかたどったという説が生まれました。考古学では、縄文時代晩期に流行した目の表し方とする見方が有力です。

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パラカスの長頭骨のイメージ
古代

パラカスの長頭骨

ペルー イカ州 パラカス半島

ペルーのパラカス半島の古代の墓から、後ろへ長く伸びた頭蓋骨が数多く見つかりました。「宇宙人の骨」という噂を呼んでいますが、幼児の頭を縛って形を変える、世界各地にあった風習によるとする見方が考古学の定説です。

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▼超古代文明と幻の大陸

かつて高度な文明が栄え、一夜にして海に沈んだ大陸があった――。アトランティス、ムー、レムリアは、その代表です。地下に別の世界が広がるという地球空洞説や地底王国アガルタも、同じく「失われた世界」を求める想像から生まれました。

興味深いのは、それぞれの話がいつ、誰によって語り始められたかがかなりはっきりしていることです。古代の哲学者の対話篇や、19〜20世紀の著述家の本、動物学者の仮説など、出発点をたどると物語が大きくなっていった過程が見えてきます。

アトランティスのイメージ
古代

アトランティス

大西洋 ジブラルタル海峡の西(伝承上の位置)

紀元前360年ごろ、プラトンの対話篇に書かれた、海に呑まれて消えた王国です。1882年のドネリーの著書で「大西洋の沈んだ大陸」として広まり、1939年にはテラ島(サントリーニ)の噴火と結びつける説も唱えられました。理想国家と傲慢な大国を対比するためにプラトンが作った寓話とする説が有力です。

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ムー大陸のイメージ
古代

ムー大陸

太平洋中央部(チャーチワードが唱えた位置)

太平洋の真ん中に沈んだとされる大陸で、チャーチワードが1926年に『失われたムー大陸』を刊行して広まりました。日本でも1932年に紹介され、1979年には雑誌『ムー』が創刊されています。実在しない創作とする見方が通説ですが、与那国島の海底地形などをその名残とする説も語られてきました。

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レムリア大陸のイメージ
古代

レムリア大陸

インド洋西部(マダガスカルとインドの間・スクレーターが想定した位置)

1864年、マダガスカルとインドに似た動物の化石がある理由を説明するため、動物学者が考えた「沈んだ大陸」です。のちに神秘思想の中で超古代文明の大陸へと姿を変えました。現在は、両地域がゴンドワナ大陸の一部としてつながっていたと大陸移動で説明され、沈んだ大陸は必要ないとされています。

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地球空洞説のイメージ
古代

地球空洞説

アメリカ オハイオ州ハミルトン シムズ公園(シムズの記念碑)

1692年に天文学者ハレーが唱え、19世紀には「両極に巨大な穴がある」と説く人物も現れた、地球の内部は空洞だという考えです。1864年の小説『地底旅行』など、物語の世界にも影響を与えました。地震波の伝わり方から、地球の内部は岩石と金属の核で満たされていることが分かっています。

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アガルタのイメージ
古代

アガルタ

ロシア・カザフスタン国境 アルタイ山脈 ベルーハ山(レーリヒがシャンバラの入口と考えた山)

アジアの奥地の地下に、高い精神性をもつ人々の王国があるという話です。1873年のジャコリオらの著作から広まり、チベット仏教の理想郷シャンバラと結びついて、1924〜28年には入口を探す探検まで行われました。19世紀のオカルト著作から生まれた近代の創作とする見方が有力です。

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▼謎の巨石遺跡と海底遺跡

巨大な石をどうやって運び、なぜ積み上げたのか。古代の遺跡には、建てた人々の記録が残っていないために「超古代文明が築いた」「宇宙人が手を貸した」という説が生まれやすいものがあります。

海の底や砂漠で見つかった不思議な地形が、沈んだ文明の跡として話題になることもあります。自然がつくった地形なのか、人の手によるものなのかが、この群でいちばん大きな論点です。

巨石とピラミッド

大ピラミッドのイメージ
古代

大ピラミッド

エジプト ギザ

230万個の石を積み上げたギザの大ピラミッドは、2017年に素粒子の観測で用途の分からない空洞「ビッグ・ボイド」が発表されました。2013年に見つかった「メレルの日誌」などが建設の様子を裏づけ、クフ王の墓とする説が定説です。三大ピラミッドの配置をオリオン座の三つ星に重ねる説は、学界では受け入れられていません。

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ギザの大スフィンクスのイメージ
古代

ギザの大スフィンクス

エジプト ギザ

通説では紀元前2500年ごろの建造とされるギザの大スフィンクスですが、1990年代には壁の浸食の跡から、はるかに古い時代に造られたとする降雨浸食説が出されました。さらに紀元前1万500年ごろ、アトランティスのような失われた文明が造ったとする説まであり、超古代文明論の象徴的な存在です。

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バールベックのイメージ
古代

バールベック

レバノン ベカー県 バールベック(ジュピター神殿)

レバノンのバールベックでは、ローマ時代のジュピター神殿の土台に、1つ750〜800トンともいわれる巨石が3つ並んでいます。2014年には採石場で、さらに大きな切り出し途中の石も見つかりました。宇宙船の発着場とする説もありますが、ローマ時代の土木技術で運んだとする見方が有力です。

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プマプンクのイメージ
古代

プマプンク

ボリビア ラパス県 ティワナク遺跡(プマプンク)

ボリビアのティワナク遺跡にある、同じ型で作ったようなH形の石材で知られる遺跡です。1968年の『神々の戦車』で古代宇宙飛行士説の舞台になりました。考古学では、型をもとに熟練した石工が石を叩いて削り出したとする見方が有力です。

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ナスカの地上絵のイメージ
古代

ナスカの地上絵

ペルー イカ州 ナスカ台地

ペルーの台地に描かれた、地上からは形の分からない巨大な絵と直線です。1968年には「宇宙人の滑走路」説が唱えられましたが、科学的な裏付けはありません。雨乞いなどの儀式で線の上を歩いたとする説が有力で、2024年にはAIを使って303点の新しい地上絵が見つかっています。

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クロマンタのイメージ
古代

クロマンタ

秋田県鹿角市十和田大湯 黒又山

秋田県鹿角市の標高280.6メートルの黒又山は、きれいな円錐形から「日本のピラミッド」と語られてきました。近くには縄文時代のストーンサークル、大湯環状列石があり、1992〜94年には総合調査も行われています。人の手で造った祭祀のピラミッドとする説と、自然の地形とする見方があります。

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ナン・マドールのイメージ
古代

ナン・マドール

ミクロネシア連邦 ポンペイ島 マドレニーム テムエン島沿岸

ミクロネシアのポンペイ島の礁湖に、柱状の玄武岩を積んだおよそ100の人工島が並ぶ遺跡です。ムー大陸の名残とする説もありますが、巨石の建造が始まったのは1180〜1200年ごろとされ、年代が新しすぎるとして考古学では否定されています。2016年に世界遺産と危機遺産に登録されました。

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海底と砂漠の不思議な地形

与那国島海底地形のイメージ
古代

与那国島海底地形

沖縄県八重山郡与那国町 新川鼻沖

1986年に見つかった与那国島の海底地形は、階段やテラスが連なる姿から「海底遺跡」と呼ばれてきました。1992年からは琉球大学の調査も行われ、陸上の石造建築が沈んだとする人工説が唱えられています。一方で、砂岩が割れて波に削られた自然の地形とする説が有力で、県も遺跡とは認めていません。

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ビミニ・ロードのイメージ
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ビミニ・ロード

バハマ ノース・ビミニ島 北西沖

1968年、バハマのビミニ島の沖で、海底に並ぶ四角い石の列が見つかりました。エドガー・ケイシーが「1968年か69年にアトランティスの一部が浮かび上がる」と語っていたことから大きな話題になりました。地質学では、貝殻などが固まった岩が割れてできた自然のビーチロックとする結論が出ています。

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サハラの目のイメージ
古代

サハラの目

モーリタニア アドラール州 ウアダン近郊

モーリタニアのサハラ砂漠にある直径約40キロメートルの同心円状の地形で、「サハラの目」と呼ばれます。近年はプラトンが記した同心円の都アトランティスの跡だとネットで話題になりました。地質学では、盛り上がった地層のドームが削られて硬い岩が輪のように残ったとする見方が定説です。

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グヌン・パダンのイメージ
古代

グヌン・パダン

インドネシア 西ジャワ州 チアンジュール県 カリャムクティ

インドネシア西ジャワの巨石遺跡で、2023年には丘の内部に2万7000年前にさかのぼる「世界最古のピラミッド」が埋もれているとする論文が出されました。しかしその論文は翌2024年に撤回されています。超古代文明の話題が、最新の研究の場でどう扱われるかがよく分かる例です。

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▼地図と年表でたどるオーパーツと超古代文明

オーパーツや超古代文明の話は、発見や著作が出た年をたどると、ブームが生まれた時代と、調査で通説が固まっていった時代が見えてきます。超常アトラスのトップページの地図では、この記事で紹介した遺物や遺跡のある場所を世界地図の上で確かめられます。幻の大陸のように場所が伝承でしかないものも、伝承上の位置や、唱えた人が想定した位置に置いています。各項目のページでは、年表と諸説をさらに詳しく紹介しています。

よくある質問

Q. オーパーツとは何ですか?
A. 見つかった場所や時代にそぐわないほど高度だと考えられた遺物のことです。アンティキティラ島の機械、バグダッド電池、水晶ドクロ、黄金シャトル、遮光器土偶などが代表的です。ただし、当時の技術で作れたと分かったものや、来歴が作り話だったと分かったものも多くあります。
Q. 本物のオーパーツはありますか?
A. アンティキティラ島の機械は、紀元前2〜1世紀に作られた天体の動きを計算する装置で、「世界最古のアナログ・コンピュータ」と呼ばれています。ただし、宇宙人や超古代文明の産物ではなく、当時のギリシャの天文学と工芸の技術で作られたとする見方が定説です。一方、水晶ドクロは近代に作られたものと発表されています。
Q. アトランティスやムー大陸は実在したのですか?
A. アトランティスはプラトンが紀元前360年ごろに書いた物語で、理想国家を描くための寓話とする説が有力です。ムー大陸はチャーチワードが1926年の著書で広めたもので、創作とする見方が通説です。海底の地質調査からも、大西洋に沈んだ大陸があったとする説は否定的に見られています。
Q. 与那国島の海底遺跡は人工物ですか?
A. 1986年に見つかり、階段やテラスのような形から古代の遺跡とする人工説が唱えられてきました。一方で、砂岩が節理に沿って割れ、波や潮流に削られてできた自然の地形とする説が有力とされ、沖縄県も遺跡とは認めていません。

地図と年表で、怪異の現場をたどる

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