超常アトラス
パラカスの長頭骨のイメージNo.85
古代超古代文明

パラカスの長頭骨

パラカス人の頭蓋骨

砂漠の墓から見つかった、異様に長い頭蓋骨! 古代の風習か、それとも別の人類か

ペルー南部の海辺の砂漠、パラカス半島。20世紀の初め、ここで発掘された古代の墓から、後ろへ長く伸びた形の頭蓋骨が数多く見つかった。その異様な姿は、いまも「宇宙人の骨ではないか」という噂を呼んでいる。

現場
ペルー イカ州 パラカス半島
初出
紀元前800年ごろ〜紀元前後
怪奇度
★★★★★

▼テーヨの大発見

ペルーの考古学者フリオ・C・テーヨは、1925年にパラカス半島の遺跡を初めて訪れ、1927年10月にはセロ・コロラド一帯で大規模な墓地(ネクロポリス)を掘り当てた。そこには布に包まれ、座った姿勢で葬られた400を超える遺体の包みが眠っていた。

遺体を包んでいた色鮮やかな刺繍の布は、アンデスの古代社会でも屈指の織物とされる。乾ききった砂漠の気候が、布と遺体を2000年以上も守ってきたのである。

▼頭の形を変える風習

掘り出された頭蓋骨の多くは、人工的に形を変えられていた。幼いころに頭を板や布で縛り、成長とともに長い形にする「頭蓋変形」の風習で、世界の多くの地域で行われてきたことが知られている。

パラカスの人々は、紀元前800年ごろから紀元前後にかけてこの地で栄えた。頭の形は、身分や出自を示すしるしだったと考えられている。頭蓋骨に穴をあける外科的な処置(穿頭術)の跡も多く見つかっている。

▼「別の人類」の噂

21世紀に入ると、地元の私設博物館などから、頭蓋骨は普通の人間より大きく重い、遺伝子に未知の変異がある、といった主張が発信された。インターネットを通じて、長頭骨は宇宙人や別の人類の骨だという話が広まった。

しかし、これらの主張は査読のある学術論文として示されたものではない。研究者の多くは、長い頭は縛って形を変えた人間の頭蓋骨であると考えている。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    頭蓋変形の風習説(定説)

    幼児の頭を縛って形を変える、世界各地にあった風習によるとする考古学の見方。

  • 弐

    別の人類説

    長い頭は人工の変形ではなく、未知の人類が生まれつきもっていた形だとする説。

  • 参

    宇宙人・混血説

    地球外の存在、あるいはその血を引く人々の骨だとするオカルト的な説。