超常アトラス
ヴォイニッチ手稿のイメージNo.43
古代超古代文明

ヴォイニッチ手稿

世界一読めない本

誰にも読めない文字で書かれた600年前の本! 天才暗号解読者すら敗れた謎の植物図鑑

アメリカ・イェール大学のバイネキ稀覯本・手稿図書館に、見たこともない文字と、実在しない植物の絵で埋め尽くされた古い本が収められている。発見から100年以上、誰ひとりとしてその文章を読めた者はいない。

現場
アメリカ コネチカット州ニューヘイブン イェール大学バイネキ図書館
初出
1404〜1438年
怪奇度
★★★★★

▼古書商ヴォイニッチの発見

1912年、古書商ウィルフリッド・ヴォイニッチは、イタリア・フラスカーティのモンドラゴーネ荘でこの本を手に入れた。以後、本は彼の名で呼ばれるようになった。

本には1665年か1666年に書かれた手紙が添えられていた。そこには、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世がこの本を600ドゥカートで買ったと記されているが、この話は確かめられていない。

▼読めない文字と不思議な絵

現存するのはおよそ240ページで、植物、天文、入浴する女性たちの図、薬草の調合、文章だけのページなどに分けられている。植物の絵の多くは、実在のどの植物とも一致しない。

米国の著名な暗号解読者ウィリアム・フリードマンも挑んだが、解読はできなかった。これまでに何度も「解読した」という発表があったが、広く認められたものは一つもない。

▼15世紀の羊皮紙

2009年、アリゾナ大学が羊皮紙を放射性炭素で年代測定し、1404年から1438年の間に作られたものだと分かった。近代の偽作ではないかという疑いは、これで大きく後退した。

本は1969年に古書商ハンス・P・クラウスからイェール大学に寄贈され、「MS 408」として保管されている。いまも世界中の研究者や愛好家が、この謎に挑み続けている。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    未知の言語・暗号説

    失われた言語や、独自の暗号で中身が書かれているとする説。どれも決定的な解読には至っていない。

  • 弐

    でたらめな文字列説

    意味のない文字を並べて作った、当時の珍品や詐欺の品だったとする見方。羊皮紙は15世紀のものと分かっている。

  • 参

    異世界・超古代の知識説

    地上にない植物を描いた、別の世界や失われた文明の知識の書だとするオカルト的な説。