▼県道の怪物
1980年10月20日の午前6時40分ごろ、福山市山野町田原の県道で、農作業を終えて車で帰る途中の男性が怪物に出くわした。身長は1.5メートルほど、顔は黒く、腹を除く全身が灰褐色の毛に覆われ、ゴリラのようだったという。
怪物は四つ足になって原谷川を膝までつかりながら渡り、サルのように木々を伝って姿を消したとされる。4年前にはタクシーの運転手も同じような姿を見ていたが、当時は注目されなかった。
▼30センチの足跡
1981年には、山野町田原のヘルスセンターの前で長さ30センチほどの足跡が見つかった。1982年には、近くの久井町でも少年二人が毛むくじゃらの怪物を見たと語り、こちらは「クイゴン」と呼ばれた。
1970年に始まる比婆山のヒバゴンと同じ広島県の山あいで続いた騒ぎであり、これらの類人猿の話は、あわせて語られることが多い。
正体をめぐる諸説
- 壱
ニホンザル・ツキノワグマ誤認説
大柄なサルや、立ち上がったクマを見間違えたとする説。
- 弐
逃げ出した飼育動物説
人に飼われていたサルなどの動物が逃げ出したものとする説。
- 参
未知の霊長類説
ヒバゴンと同じく、中国山地に日本の知られていない大型の霊長類が棲むとする説。
