▼大アメマスの伝説
支笏湖には、アイヌの人々が語り伝えた大アメマスの話がある。湖を造った神トーカラカムイが、怒って放した魚をすべて海へ投げ捨てたとき、岩陰に隠れた1匹のアメマスだけが生き残った。
そのアメマスはやがて大きな化け物に育って湖の主となり、鹿や熊を呑み込み、舟を沈めた。最後は神の子の姉弟が金のやすで6日6晩戦って退治し、細かく切って湖へ投げ込むと、それが今のアメマスになったという。
▼深く澄んだ湖
支笏湖は約4万4000年前の大噴火でできたカルデラに水がたまった湖で、平均水深は265メートル、湖水の量は琵琶湖に次いで日本で2番目に多い。栄養が乏しく、水の透明度が高いことでも知られる。
シッシーの具体的な目撃の記録はほとんど伝わっていない。海外の未確認動物の研究者は、2メートル級のサケの仲間ではないかと推測している。
正体をめぐる諸説
- 壱
巨大アメマス説
湖に棲むアメマスが大きく育ったものとする説。ただしアメマスは1メートルを超えれば大物とされる。
- 弐
大型マス類説
支笏湖に棲むブラウントラウトなど、大型のマスの仲間を見間違えたとする説。
- 参
伝説の投影説
アイヌの大アメマスの言い伝えが、現代の怪物の噂として語り直されたとする見方。
