▼湖の霊ナ・ハ・イトク
この地に暮らしてきた先住民シルクス(オカナガン)の人々は、湖に棲むものをナ・ハ・イトク(n'ha-a-itk)などと呼んだ。それは単なる怪物ではなく、谷を守る湖の聖なる霊だとする考え方もある。
湖の中ほどにあるラトルスネーク島は「モンスター島」とも呼ばれ、その近くの水中の洞窟に棲むと言い伝えられてきた。
▼歌から生まれた名前
「オゴポゴ」という名は、イギリスの寄席の歌に由来すると言われる。歴史家マーク・オーキンは、1924年に湖畔の町ヴァーノンでその歌が初めて歌われたことを名の始まりとしている。
1968年には、湖岸の道路を走っていたアート・フォルデンが、水面に大きな航跡を残して進む何かを撮影した。だが2005年のナショナル ジオグラフィックの調べでは、遠すぎて見分けられない水鳥やカワウソ、ビーバーだった可能性が高いとされた。
▼湖の町の人気者
湖は最も深いところで230メートルを超え、怪物が潜むには十分な深さがある。1980年代には地元の観光団体が、確かな目撃に賞金を出すとしたこともあった。
今では湖畔の町ケロウナにオゴポゴの遊具が置かれるなど、怪物は地域の人気者になっている。
正体をめぐる諸説
- 壱
流木・波の見間違い説(有力)
浮かぶ丸太や波、風の筋が、長い体のように見えたとする見方。
- 弐
既知の動物説
チョウザメや、列になって泳ぐカワウソ、ビーバーなどを見誤ったとする説。
- 参
古代の水棲生物説
深い湖に、恐竜時代の首長竜や未知の大型生物が生き残っているとする説。裏付けとなる証拠はない。
