▼空き地の生き物
1996年1月20日の午後3時30分ごろ、10代から20代の女性3人が、町の通り沿いの空き地で、壁際にうずくまる二本足の生き物を見たという。
女性たちによれば、それは大きな頭をもち、肌には血管のような模様があり、頭には三つのこぶ、目は赤い玉のようだった。ふらついて見え、けがか病気をしているようだったと語られている。
▼広がった噂
その前後の日にはUFOの目撃談があったとされ、軍や警察の車が町を走り回っていた、生き物が捕まえられて運ばれた、といった話が次々に語られた。町の動物園で動物が相次いで死んだことまで、事件と結びつけられた。
国内外のUFO研究家が町を訪れ、事件はテレビや雑誌で大きく取り上げられた。
▼軍の結論と、宇宙人の町
1997年、ブラジル陸軍は調査の結果として、女性たちが見たのは町に住んでいた心身に障害のある男性で、軍の車両の動きもふだんの任務だったと発表した。懐疑派は、何も特別なことは起きていなかった事件だと評している。
それでも町は宇宙人を歓迎することにした。ヴァルジーニャには空飛ぶ円盤の形をした給水塔や、円盤形のバス停が建てられ、宇宙人の土産物も売られている。
正体をめぐる諸説
- 壱
人の見間違い説(軍の見解)
雨の中でうずくまっていた町の男性を、女性たちが奇妙な生き物と見誤ったとする説明。
- 弐
宇宙人の捕獲説
墜落したUFOから出た宇宙人を、軍が捕らえてひそかに運び去ったとする説。
- 参
噂の連鎖説
一つの目撃談に、無関係な出来事が次々と結びつけられて大事件に育ったとする見方。
