▼石段の上の鬼
大乗院は、宇佐市四日市の通りから108段の石段を上った先にある。鬼のミイラは、膝を曲げて手を組み、座った姿で祀られている。
座高は1.4メートル、立てば2メートルを超えると思われる大きさだ。手足の指はいずれも3本で、顔の長さは約30センチ、頭には長さ5センチの角が生えているという。
▼檀家が買い求めた鬼
宇佐市によれば、このミイラは大乗院の檀家が縁あって購入し、寺に納めたと伝えられている。大正14年(1925年)に5500円で取り引きされたとも紹介されている。
落ちくぼんだ目と半開きの口は、何かを訴えかけているようにも、笑っているようにも見える。テレビで取り上げられたこともあり、休日には遠方から参拝者が訪れる。拝観はできるが、撮影は禁じられている。
正体をめぐる諸説
- 壱
鬼実在説
かつて日本には鬼と呼ばれる大きな生き物が実在し、このミイラはその亡骸だとするオカルト的な説。
- 弐
造形物説
人や動物の骨、木や紙などを組み合わせて作られた細工物で、見世物として出回ったものとする見方。
- 参
信仰の対象説
真偽よりも、鬼を祀り供養すること自体に意味があり、地域の信仰として守られてきたとする見方。
