▼深海で生きた姿を追う
国立科学博物館の窪寺恒己らのチームは、2002年から父島の沖で深海の大型イカの調査を始めた。2004年9月、水深900メートルの深海で、生きたダイオウイカの静止画を世界で初めて撮影し、2005年9月に論文と写真を発表した。
チームは2006年12月にも、小笠原沖の水深650メートルあたりからダイオウイカを釣り上げ、海面で動く姿をビデオに収めている。
▼潜水艇がとらえた23分
NHKとディスカバリーチャンネルは2009年、小笠原でダイオウイカが泳ぐ姿を撮る大規模なプロジェクトを発表した。2012年7月10日、有人潜水艇トライトンが水深630メートル付近から900メートル付近まで、23分にわたってダイオウイカを撮影することに成功した。
2013年1月にこの成果が発表され、1月13日のNHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」は大きな反響を呼んだ。怪物の正体の一つが、科学の目で確かめられた瞬間だった。
正体をめぐる諸説
- 壱
クラーケンの正体説
北欧の海の怪物クラーケンの伝説は、ダイオウイカの目撃や漂着から生まれたとする見方。
- 弐
さらに大きなイカの存在説
深海には、これまで見つかった個体よりはるかに大きなイカが潜んでいるとする説。
