▼法事の日の大騒ぎ
1978年9月3日の午後6時ごろ、法事のために湖畔の池崎地区へ集まっていた20人ほどが、湖を泳ぐ巨大な生き物を同時に目撃したという。この出来事が全国に報じられ、イッシーの名は一気に広まった。
池田湖では1961年ごろから、巨大な水の生き物がいるという噂がささやかれていた。湖の深さが測れない、風もないのに波が立つ、といった不思議な話も語られてきた。
▼九州最大の湖
池田湖は面積10.91平方キロメートル、最大水深233メートルの九州最大の湖である。約6,400年前の激しい噴火によって生まれた火山湖だ。
湖には、市の天然記念物に指定されたオオウナギが棲み、体長2メートルに達するものもいる。このオオウナギこそイッシーの正体ではないか、ともいわれる。
▼町をあげたイッシー
騒ぎを受けて、指宿市観光協会にはイッシー対策委員会が設けられた。1978年12月16日には初めてイッシーの写真が撮られたとされ、委員会は撮影した人に10万円を贈った。湖畔にはいまも2体のイッシー像が置かれ、訪れる人を迎えている。
正体をめぐる諸説
- 壱
オオウナギ説
体長2メートルにもなる池田湖のオオウナギを見間違えたとする説。もっとも有力とされる。
- 弐
放流魚の群れ説
池田湖に放された大型魚ハクレンなどの群れが水面近くを泳ぐ影を、一頭の巨大な生き物と見誤ったとする見方。
- 参
未知の水棲生物説
深い火山湖の底に、まだ知られていない大型の生き物が棲んでいるとする説。
