超常アトラス
ジャージー・デビルのイメージNo.39
UMAUMA(未確認生物)

ジャージー・デビル

リーズ家の13番目の子

松林の湿原に悪魔の子が棲む! 1909年1月、たった1週間で数百件の目撃が新聞をにぎわせた

アメリカ・ニュージャージー州南部に広がる松林と湿地帯パイン・バレンズには、翼と蹄をもつ怪物が棲むという。1909年1月、その姿を見たという話が一斉に新聞を埋め尽くし、学校が休校になるほどの騒ぎとなった。

現場
アメリカ ニュージャージー州 パイン・バレンズ(リーズ・ポイント)
初出
1687年
怪奇度
★★★★★

▼「この子は悪魔になれ」

伝説によれば、1735年、すでに12人の子を持つリーズという女性が13人目を身ごもり、思わず「この子は悪魔になればいい」と口にした。生まれた子は翼のある怪物に変わり、飛び去ってパイン・バレンズに棲みついたとされる。

リーズ家は実在の一族で、1687年から暦(アルマナック)を出していたクエーカー教徒のダニエル・リーズは、占星術の記事を載せたことで地域から疎まれたという。一族の紋章に翼竜ワイバーンが描かれていたことも、のちの怪物の姿と結びつけて語られる。

▼1909年1月の大騒動

1909年1月16日から23日までの1週間、南ジャージーとフィラデルフィア一帯の新聞は、ジャージー・デビルに出くわしたという話を数百件も載せた。路面電車や集会所が襲われたという話まで飛び交った。

報道が恐怖をあおり、休校する学校や、仕事を休む人が出るほどだった。しかし、怪物そのものが捕らえられることはなかった。

▼州の顔になった怪物

騒動から1世紀以上たったいまも、ジャージー・デビルはニュージャージーを代表する伝説である。1982年に州へ移ってきたプロアイスホッケー(NHL)のチームは、公募でこの怪物にちなんだ「ニュージャージー・デビルズ」の名を選んだ。

広大な松林の奥に何が潜むのか。それを確かめた者は、まだいない。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    動物の見間違い説(有力)

    鳥や野生動物の姿や鳴き声が、恐怖の中で怪物に見えたとする見方。

  • 弐

    新聞の過熱報道説

    1909年の目撃の多くは、売り上げを狙った新聞の報道と、それに触発された人々の思い込みが重なって生まれたとする説。

  • 参

    呪われた子の伝説説

    リーズ家の13番目の子が本当に悪魔に変わり、いまも松林に棲み続けているとするオカルト的な言い伝え。