▼先住民の言い伝え
ヨーウィに似た存在は、アボリジニの口伝えの話にも現れ、地方ごとにさまざまな名で呼ばれてきたという。「ヨーウィ」という言葉は、1875年にウィリアム・リドリー牧師がカミラロイの人々のあいだで記録している。
ただし、こうした言い伝えと現代のヨーウィ像がどこまで同じものかについては、研究者のあいだでも意見が分かれている。
▼19世紀の新聞記事
1850年代には新聞に怪物の話が載り始める。1876年の『オーストラリアン・タウン・アンド・カントリー・ジャーナル』には「ヤフー」と呼ばれる不気味な生き物の話が載った。
1882年には博物学者ヘンリー・ジェームズ・マクーイが、ニューサウスウェールズ州の南の海岸で、尾のない長い黒毛の生き物を見たと語っている。
▼目撃談の収集
1970年代半ばからは、未確認生物の研究家レックス・ギルロイがヨーウィの調査で知られるようになり、3000件を超える遭遇談を集めたと語った。目撃では、身の丈2.1〜3.6メートルほどで、平たい鼻をもつ姿が語られることが多い。
しかし、足跡とされるものは形や指の数がばらばらで、確かな証拠は見つかっていない。歴史家グラハム・ジョイナーは、いまのヨーウィ像は1970年代半ばより前にはあまり知られていなかったと指摘している。
正体をめぐる諸説
- 壱
動物の見間違い説(有力)
カンガルーなどの動物や、薄暗い森の影を、大きな獣人と見誤ったとする見方。
- 弐
伝承の読み替え説
19世紀の「ヤフー」の話や先住民の言い伝えが、1970年代以降に北米のビッグフットのような姿に作り替えられたとする説。
- 参
生き残った類人猿説
オーストラリアの森に、未知の大型類人猿がひそかに生き残っているとするオカルト的な説。
