超常アトラス
メアリー・セレスト号のイメージNo.66
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メアリー・セレスト号

無人で漂っていた帆船

大西洋を漂う帆船に、誰ひとり乗っていなかった! 船長一家と乗組員10人はどこへ消えたのか

1872年12月4日、アゾレス諸島とポルトガルのあいだの大西洋で、帆を張ったまま漂う帆船メアリー・セレスト号が見つかった。船は航海を続けられる状態だったが、乗っていた10人の姿はどこにもなかった。

現場
大西洋 アゾレス諸島とポルトガルのあいだ(発見地点)
初出
1861年
怪奇度
★★★★★

▼ニューヨークからジェノヴァへ

メアリー・セレスト号は1872年11月7日、1701樽のアルコールを積んでニューヨークを出港し、イタリアのジェノヴァへ向かった。乗っていたのは船長ベンジャミン・S・ブリッグズと妻サラ、幼い娘ソフィア、そして7人の乗組員だった。

航海日誌の最後の書き込みは11月25日の朝8時で、船はアゾレス諸島のサンタマリア島の沖にいた。

▼無人の船

12月4日、デイヴィッド・モアハウス船長のカナダの帆船デイ・グラシア号が、漂うメアリー・セレスト号を見つけた。乗り込んでみると、救命ボートがなくなっており、人の姿はなかった。

日誌から、船は見つかる9〜10日ほど前に捨てられたと考えられた。デイ・グラシア号の乗組員は船をジブラルタルまで運び、そこで救助料をめぐる審理が開かれた。

▼伝説になった謎

1884年、のちにシャーロック・ホームズで知られるアーサー・コナン・ドイルが、この事件をもとにした短編を書いた。作中の「マリー・セレスト」という誤った名前は、その後も広く使われることになった。

船はその後も使われたが、1885年1月、保険金目当てにハイチの沖でわざと座礁させられた。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    積み荷のアルコール説(有力)

    樽から漏れたアルコールの気配に爆発を恐れた船長が、一時的にボートへ避難させ、そのまま船とはぐれたとする説。

  • 弐

    竜巻・海底地震説

    海上の竜巻や海底地震で船が激しく揺れ、沈むと思った一同が船を捨てたとする説。

  • 参

    異次元・怪物説

    乗っていた人々が海の怪物に襲われた、あるいは異次元へ消えたとするオカルト的な説。