超常アトラス
ポポバワのイメージNo.68
都市伝説都市伝説

ポポバワ

ザンジバルのコウモリの翼

夜ごと家に忍び込む姿なき魔物! 1995年、島じゅうの人々が外で夜を明かした

東アフリカ・タンザニアのザンジバルには、夜に家へ忍び込んで人を襲う魔物「ポポバワ」の話が伝わる。1995年には騒ぎがペンバ島からウングジャ島へ広がり、多くの人が家の外で火を囲んで夜を過ごした。

現場
タンザニア ザンジバル ペンバ島
初出
1965年
怪奇度
★★★★★

▼「コウモリの翼」という名の魔物

ポポバワはスワヒリ語で「コウモリの翼」を意味する。ただし、その名は魔物の姿そのものを表すわけではなく、人や動物などさまざまな姿に変わるとされる。

魔物は夜に現れ、硫黄のようなにおいを伴うこともあるという。襲われた人は、ほかの人に話さなければまた来ると脅されると語られている。

▼ペンバ島から始まった

ポポバワの話が記録に現れるのは1965年のペンバ島で、1970年にも騒ぎがあった。1970年代に、ある男が復讐のために魔神(ジン)を放ったところ、手に負えなくなったという由来の話も伝わる。

研究者の中には、ザンジバルがかつて奴隷貿易の拠点だった歴史の記憶が、この魔物の話に重なっていると見る人もいる。

▼1995年の騒動

1995年、ポポバワの騒ぎはペンバ島からウングジャ島、さらに本土の町へと広がった。人々は家の中で眠るのを恐れ、外で火を囲んで夜を明かした。

その後も2000年や、2007年のダルエスサラームなどで騒ぎがぶり返している。騒ぎの時期がザンジバルの選挙の時期と重なるという指摘もあるが、襲われたと語る人々は政治との関わりを否定している。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    金縛り(睡眠麻痺)説(有力)

    眠りの途中で体が動かなくなり、何者かがのしかかるように感じる金縛りが、魔物の襲撃として語られたとする説。

  • 弐

    集団ヒステリー説

    うわさが不安をあおり、人々が次々と襲われたと思い込んだとする見方。

  • 参

    放たれた魔神説

    復讐のために呼び出された魔神が、いまも島をさまよっているとするオカルト的な言い伝え。