超常アトラス
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスのイメージNo.47
霊界霊能・異界

ウィンチェスター・ミステリー・ハウス

終わらない増築の館

天井で行き止まる階段、どこにも通じない扉! 銃の財産を継いだ未亡人は36年間、館を建て続けた

カリフォルニア州サンノゼに、天井で行き止まる階段や、開けると壁しかない扉をもつ奇妙な大邸宅が建っている。銃の会社の財産を継いだ未亡人サラ・ウィンチェスターが、亡くなるまで増築を続けた館である。

現場
アメリカ カリフォルニア州 サンノゼ
初出
1866年
怪奇度
★★★★★

▼家族を失った未亡人

サラ・ウィンチェスターは1839年に生まれ、ウィンチェスター連発銃の会社を営む一族のウィリアム・ワート・ウィンチェスターと結婚した。1866年に生まれた娘アニーは、わずか1か月ほどで亡くなった。

1881年に夫も亡くなり、サラは莫大な財産を受け継いだ。1886年、彼女はサンノゼ近郊の、8部屋の農家が建つ牧場を買い取った。

▼36年間続いた増築

それから1922年に亡くなるまで、館の工事は続いた。いちばん多いときで500ほどの部屋があったとされ、彼女が亡くなったときには160部屋ほどになっていた。

天井で行き止まる階段、どこにも通じない扉、10フィート(約3メートル)を上がるのに44段もある階段など、奇妙な造りが多い。1906年の大地震では7階建ての塔などが崩れたが、ほとんど建て直されなかった。

▼霊媒の伝説は本当か

よく語られるのは、ボストンの霊媒に「銃で命を落とした人々の霊を鎮めるため、家を建て続けよ」と告げられたという話である。だが、この霊媒が登場するのは1967年の本が最初で、そうした人物がいた記録は見つかっていないとされる。

館は彼女の死の翌年から見学者に公開され、1974年にはアメリカの国家歴史登録財に登録された。迷路のような館を歩けば、伝説を信じたくなる気持ちも分かるだろう。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    建築好き・実務説(有力)

    財産と時間をもつ彼女が、自分の考えで改築や実験を重ねた結果だとする見方。奇妙な造りの一部は地震の被害や、つぎはぎの増築によるともいわれる。

  • 弐

    霊を鎮めるための増築説

    銃で亡くなった人々の霊を鎮め、あるいは惑わすため、霊媒の言葉に従って建て続けたとする説。霊媒の存在は確かめられていない。

  • 参

    今も霊が住む館説

    館には今もサラや霊たちがとどまり、不思議な物音や人影が現れるとする心霊的な説。