▼ウンモからの手紙
1966年ごろから、スペインのUFO研究家フェルナンド・セスマのもとに、タイプで打たれた匿名の文書が届き始めた。差出人は、地球から遠く離れた惑星ウンモから来た「ウンモ星人(ユミット)」を名乗っていた。
文書は天文学や物理学、彼らの社会などについて詳しく書かれており、その量は合わせて1300ページを超えるとされる。フランスの物理学者ジャン=ピエール・プチは、この文書に宇宙論の着想を得たと語っている。
▼円盤と「王」のしるし
1966年2月6日、マドリード近郊のアルチェで、3本の脚をもつ大きな円盤が、独特のしるしを付けて着陸するのを見たという話が出た。目撃を語ったのは、のちに騒ぎの作者と名乗り出るホセ・ルイス・ホルダン・ペーニャだった。
1967年6月1日には、マドリード近郊のサン・ホセ・デ・バルデラスで、同じしるしを付けた円盤の写真が撮られた。しかし写真は証拠としてきわめて疑わしいとされた。
▼作者の告白
1993年、ホルダン・ペーニャは、ウンモの手紙は自分が始めたものだと公に告白した。人がどこまで信じるかを試す心理学的な実験だったが、手に負えなくなったと説明している。
円盤の写真も、糸で吊るした模型を撮ったものだったという。それでもウンモの文書を本物とみなす人々は、今もいる。
正体をめぐる諸説
- 壱
ホルダン・ペーニャの創作説(有力)
本人の告白のとおり、手紙と目撃談、写真は一人の男が中心となって作ったとする見方。
- 弐
複数人による長期の偽装説
膨大な文書の量から、一人ではなく複数の協力者がいたとする説。
- 参
ウンモ星人実在説
文書は本当に異星人が書いたものだとする主張。裏づけはない。
