▼グリーン・ストリート284番地
1977年8月31日、エンフィールドのグリーン・ストリート284番地の家で、壁を叩く音がし、家具がひとりでに動く騒ぎが始まったとされる。中心にいたのは、母親と暮らすホジソン家の姉妹、13歳のマーガレットと11歳のジャネットだった。
騒ぎは新聞デイリー・ミラーが1年半にわたって報じ、広く知られるようになった。
▼研究者たちの記録
1977年9月、心霊現象研究協会(SPR)のモーリス・グロースとガイ・ライオン・プレイフェアが調査に入った。物が飛ぶ、ジャネットが宙に浮くといった現象が報告され、録音は180時間を超えた。
同年12月には、ジャネットの口から低くしわがれた男の声が出るようになった。声は、かつてこの家に住んでいた「ビル・ウィルキンズ」だと名乗ったという。プレイフェアは1980年に本『この家は憑かれている』を出した。
▼いたずらだったのか
同じSPRのアニタ・グレゴリーとジョン・ベロフは、姉妹が現象を演じていたと結論した。ビデオには、ジャネットがスプーンや鉄の棒を曲げようとする姿が写っていた。グロース自身も、ジャネットがほうきの柄で天井を叩く場面を見ている。
ジャネットはのちにテレビの取材に、現象の「2パーセントくらい」はいたずらだったと語ったが、残りは本物だったと話している。宙に浮いた写真は、ベッドの上で跳ねただけだと指摘する懐疑派もいる。事件は2016年の映画『死霊館 エンフィールド事件』の題材になった。
正体をめぐる諸説
- 壱
少女たちのいたずら説
姉妹が現象の多くを演じていたとする、懐疑派やSPRの一部の調査者の見方。
- 弐
一部本物説
いたずらは一部にすぎず、説明できない現象もあったとする、グロースとプレイフェアの見方。
- 参
霊の仕業説
かつての住人の霊が家に残り、騒ぎを起こしたとする説。裏づけはない。
