▼ソナーに映った円盤
2011年6月、ピーター・リンドバーグとデニス・オースベリらのスウェーデンのダイビングチーム「オーシャンX」が、沈没船を探していたボスニア海で、奇妙なソナー画像を得た。
画像には、直径約60メートルの円形の物体と、そこから延びる「滑走路」のような跡が映っていた。物体は水深約90メートルの海底にあった。
▼宇宙船か、古代の遺構か
円形の物体は映画『スター・ウォーズ』の宇宙船ミレニアム・ファルコンに似ているとされ、沈んだUFOや古代の建造物ではないかと大衆紙などが書き立てた。
▼地質学者の答え
現場から採った試料を調べたストックホルム大学のフォルカー・ブリュヒャートは、花崗岩、片麻岩、砂岩などからなり、氷河とその後の作用でできたものと考えられると述べた。
ウッズホール海洋研究所の研究者は、ソナーの画像そのものが、海底の地形を見分けるにはほとんど役に立たない質だと指摘した。地質学者の間では、氷河の堆積物などの自然の地形だとする見方が広く共有されている。
正体をめぐる諸説
- 壱
氷河の地形説(有力)
氷河が運んだ岩や堆積物が積み重なってできた自然の地形だとする、地質学者の見方。
- 弐
ソナーの見え方説
画像の質や機器の調整の問題で、ありふれた岩が人工物のように見えたとする説。
- 参
沈んだUFO・古代遺構説
海底に沈んだ宇宙船や、氷河期以前の建造物だとする説。裏づけはない。
