超常アトラス
三星堆のイメージNo.76
古代超古代文明

三星堆

さんせいたい・古蜀の謎の文明

目が飛び出した巨大な青銅の仮面! 壊され、焼かれて埋められた謎の古代王国の宝

中国・四川省広漢市の三星堆遺跡では、1986年、二つの坑から目が飛び出した仮面や巨大な人像など、他に類を見ない青銅器が大量に見つかった。それらは粉々に壊され、焼かれた状態で埋められていた。

現場
中国 四川省徳陽市 広漢市(三星堆遺跡)
初出
1929年
怪奇度
★★★★★

▼農民が掘り当てた玉器

三星堆遺跡は、古代の蜀の文化に属する遺跡で、およそ5000年前から3000年前ごろに栄えたとされる。1929年、地元の農民が玉器を掘り当てたことが、発見のきっかけとなった。

本格的な発掘は1980年代に進められ、1986年には1号坑と2号坑から大量の青銅器、金器、玉器、象牙などが見つかった。出土品の多くは壊され、焼かれた後に坑へ投げ込まれていた。

▼飛び出した目の仮面

中でも目を引くのが、両目が筒のように飛び出した「青銅縦目仮面」で、幅138センチ、高さ64.5センチの大きさを誇る。高さ約2.6メートルの「青銅立人像」や、高さ396センチの「青銅神樹」も見つかっている。

こうした造形は、中国の他の地域の同じ時代の文化とは大きく異なり、文字の記録もほとんど残っていない。三星堆の人々が何を信じ、なぜ宝を壊して埋めたのかは、いまも分かっていない。

▼新たな6つの坑

2019年から2020年にかけて、新たに6つの坑が見つかった。2021年3月には、3号から6号坑から金の仮面の破片を含む500点以上の遺物が出たことが発表され、中国全土に生中継された。

その後も発掘は続き、完全な形の金の仮面なども見つかっている。出土品は、遺跡のそばに1997年に開館した三星堆博物館で公開されている。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    古蜀王国の祭祀説(有力)

    坑は祭祀や王権の交代などに伴って、神聖な器物を壊して埋めた場所だとする見方。

  • 弐

    遠方との交流説

    象牙や独特の造形から、遠く離れた地域との交易や文化の交流があったとする説。

  • 参

    宇宙人の姿説

    飛び出した目や異様な顔の仮面は、地球外から来た者の姿を写したものだとするオカルト的な説。