▼夜を飛ぶ光
ウンボイ島は、ニューギニア島のフオン半島とニューブリテン島の間に浮かぶ、面積約930平方キロメートルの火山島である。島の人々は、夜に飛ぶ大きな生き物をローペンやドゥワスと呼んできたという。
語られる姿は、コウモリのような翼、頭のとさか、くちばし、そして先がひし形になった長い尾をもつもので、飛びながらぼんやり光るとも言われる。
▼第二次世界大戦中の目撃
よく知られた話のひとつは、1944年、ニューギニア島のフィンシュハーフェンにいたアメリカ兵が、長い尾と大きな翼をもつ生き物を見たというものである。この証言は、後年になって聞き取りが行われ、広く紹介された。
2004年には、アメリカから来た探検家たちがウンボイ島を訪れ、島の人々から目撃談を聞き集めた。その後も何度か調査が行われ、夜空を動く光が撮影されたこともあるが、生き物の姿をはっきりとらえた証拠は得られていない。
▼翼竜は生きているか
探検の中心となった人々の多くは、地球の歴史を数千年とみなす若い地球の創造論を信じており、翼竜が今も生きていれば進化論への反証になると考えていた。
一方、古生物学者は、翼竜の化石は約6600万年前の大量絶滅を最後に途絶えており、生き残りを示す確かな証拠はないとする。目撃の正体としては、大型のオオコウモリやグンカンドリの見間違い、夜の光の現象などが挙げられている。
正体をめぐる諸説
- 壱
オオコウモリ・大型の鳥説(有力)
翼を広げると大きなオオコウモリや、長い尾羽をもつグンカンドリを見間違えたとする見方。
- 弐
夜の光の現象説
空を動く光は、流星や、発光する虫など別の現象だったとする説。
- 参
翼竜の生き残り説
絶滅したはずの翼竜が南の島で生き延び、光を放って飛んでいるとする説。
