▼レーダーが捉えた物体
2004年11月14日、空母ニミッツの打撃群は、サンディエゴの南西約100マイル(約160キロメートル)の沖で訓練をしていた。艦隊の巡洋艦プリンストンのレーダーは、それまでの約2週間、高度8万フィートから急降下して2万フィートで止まる謎の航空物体を捉えていたという。
その日、デヴィッド・フレーバー中佐とアレックス・ディートリックらの戦闘機が、レーダーの示す地点へ向かった。
▼白いチックタック
フレーバーによれば、海面の白く泡立つ場所の上に、長さ約12メートルの白い楕円形の物体が浮かんでいた。パイロットと兵装システム士官の計4人が、約5分間それを見たとされる。
その後に飛んだチャド・アンダーウッド少佐が、赤外線カメラで物体を撮影した。映像に映った形から、物体は「チックタック」(細長い菓子の名)と呼ばれるようになった。
▼公開と議論
映像は2017年12月にニューヨーク・タイムズが報じ、2020年4月27日に国防総省が正式に公開した。
物体の正体は分かっていない。懐疑的な研究者は、視差による見かけの動きや機器の誤差、通常の航空機の見誤りなどの可能性を挙げている。
正体をめぐる諸説
- 壱
観測の誤差・見誤り説
視差による見かけの動きやセンサーの誤差、通常の航空機の見誤りで説明できるとする懐疑派の見方。
- 弐
未知の技術をもつ機体説
既知の航空機ではあり得ない動きをする、未知の技術の機体だとする説。
- 参
地球外の飛行物体説
物体は地球外から来たものだとする説。裏づけとなる証拠はない。
