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MJ-12

マジェスティック12

大統領直属の極秘UFO委員会!? 郵便受けに届いたフィルムから始まった「機密文書」騒動

1947年、トルーマン大統領が墜落したUFOを管理するため12人の極秘委員会を作った――。そう記した「機密文書」のフィルムが、1984年にアメリカのUFO研究家のもとへ匿名で届いた。FBIはのちにこの文書を偽物と断じた。

現場
アメリカ ワシントンD.C. 国立公文書館
初出
1984年
怪奇度
★★★★★

▼匿名で届いたフィルム

1984年12月11日、テレビ制作者でUFO研究家のジェイミー・シャンデラのもとに、ニューメキシコ州アルバカーキの消印がある封筒が届いた。中には未現像の35ミリフィルムが入っていた。

フィルムには、1947年9月24日付の「トルーマン=フォレスタル覚書」と、1952年11月18日付で次期大統領アイゼンハワーに説明したとする文書が写っていた。そこには、ロズウェル事件の後に「マジェスティック12」という極秘の委員会が置かれたと書かれていた。

1985年には、この委員会に触れた1954年7月14日付の「カトラー=トワイニング覚書」が国立公文書館の資料の中から見つかった。これも騒動の一部として紛れ込まされたものとみられている。

▼偽造の証拠

懐疑派のフィリップ・クラスは、文書に貼られたトルーマンの署名が、1947年10月1日付の本物の手紙の署名をコピーしたもので、傷までそのまま写っていると指摘した。日付の書き方は政府の文書ではなく、研究家ウィリアム・ムーアの書き方と一致していた。

カトラー=トワイニング覚書にも、当時まだ使われていなかった用紙や機密区分の表示があった。1988年、FBIは文書を調べ、「まったくの偽物」として調査を終えた。

▼偽情報の時代

1989年、ムーアはUFO研究家に意図して偽の証拠を流していたことを公に認めた。空軍特別捜査局のリチャード・ドーティも、のちに偽情報工作での自身の役割を認めている。

それでもMJ-12の名は、政府がUFOを隠しているという話の象徴として、今も語られ続けている。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    偽造文書説(定説)

    署名の流用や書式の誤りから、文書は後世に作られた偽物だとする、FBIや懐疑派の結論。

  • 弐

    偽情報工作説

    UFO研究家を混乱させるため、軍関係者らが意図して偽の文書を流したとする見方。

  • 参

    極秘委員会実在説

    政府が回収したUFOを管理する極秘の委員会が実在したとする主張。裏づけはない。