超常アトラス
ニューグレンジのイメージNo.91
古代超古代文明

ニューグレンジ

ブルー・ナ・ボーニャの羨道墳

5000年前の墓に、冬至の朝だけ光が差し込む! ピラミッドより古い石の暦

アイルランド東部、ボイン川のほとりに築かれた巨大な円形の塚ニューグレンジ。その奥の石室には、一年でいちばん昼の短い冬至の朝、日の出の光がまっすぐ差し込む。エジプトのピラミッドより古い時代の人々は、太陽の動きを正確に知っていた。

現場
アイルランド ミース県 ブルー・ナ・ボーニャ
初出
紀元前3200〜3100年ごろ
怪奇度
★★★★★

▼ピラミッドより古い塚

ニューグレンジは新石器時代の羨道墳(せんどうふん)で、紀元前3200〜3100年ごろに築かれたと考えられている。直径約85メートル、高さ約12メートルの塚の中に、長さ約19メートルの通路と十字形の石室がある。

周辺にはノウスやダウスなどの塚もあり、一帯は「ブルー・ナ・ボーニャ」と呼ばれる。1993年にユネスコの世界遺産に登録された。

▼冬至の朝の光

入口の上には「ルーフボックス」と呼ばれる小窓があり、冬至のころの朝、そこから入った日の光が通路を進んで石室の床を照らす。光が差すのは17分ほどである。

1962年から発掘を率いた考古学者マイケル・J・オケリーは、1967年12月21日、近代で初めてこの光景を目にした人物となった。いまでは冬至の日に石室へ入れる人を抽選で選んでいる。

▼神々の住まう塚

アイルランドの神話では、ブルー・ナ・ボーニャはダーナ神族の神ダグザや、その子オェングスが住む場所とされ、異界への入口と考えられてきた。

塚の入口は長く土に埋もれていたが、1699年、石を運び出していた作業員が渦巻き模様の刻まれた入口の石を見つけ、再び知られるようになった。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    太陽を祀る墓説(有力)

    冬至の日の出に合わせて造られ、死者と太陽の再生を結びつけた墓だったとする見方。

  • 弐

    暦・天文台説

    一年の節目を正確に知るための、石でできた暦の役目もあったとする説。

  • 参

    神々の住まい説

    ダグザやオェングスら神々が住む異界への入口とする、アイルランド神話の言い伝え。