超常アトラス
モスマンのイメージNo.17
UMAUMA(未確認生物)

モスマン

ポイント・プレザントの赤い目

赤く光る目と巨大な翼! 橋の崩落を予言した!? 13か月にわたり町を震撼させた有翼の怪人

1966年11月、アメリカ・ウェストバージニア州の小さな町ポイント・プレザントで、赤く光る大きな目と翼を持つ人型の怪物が目撃された。やがて「モスマン(蛾男)」と呼ばれるその怪物の出現は、1年後の悲劇と結びつけて語られることになる。

現場
アメリカ ウェストバージニア州ポイント・プレザント
初出
1966年
怪奇度
★★★★★

▼TNT地区の赤い目

1966年11月15日の深夜、2組の若い夫婦が、町の北にある第二次世界大戦中の火薬工場跡、通称「TNT地区」の近くを車で走っていた。そのとき、灰色の大きな人影が、赤く光る目でこちらを見ているのに気づいた。

慌てて車を走らせると、怪物は翼を広げて舞い上がり、車を追ってきたという。翌日にはこの話が地元紙に載り、その後も町の周辺で同じような目撃が相次いだ。怪物は、当時人気だったテレビ番組『バットマン』にちなみ、新聞で「モスマン」と呼ばれるようになった。

▼シルバー・ブリッジの崩落

1967年12月15日の夕方、ポイント・プレザントとオハイオ州を結ぶシルバー・ブリッジが、帰宅ラッシュの車を乗せたまま崩れ落ち、46人が犠牲となった。調査の結果、吊り橋を支える鎖の部材「アイバー」のひとつに生じた小さな亀裂が原因と結論づけられ、この事故をきっかけに全米で橋の定期点検の制度が整えられた。

作家ジョン・キールは、1975年の著書『The Mothman Prophecies』で、町で起きた怪現象と橋の崩落を結びつけて描いた。モスマンは悲劇を告げに現れた存在だったのではないか──という物語は、2002年にリチャード・ギア主演で映画化され(邦題『プロフェシー』)、世界中に知られることになった。

▼伝説と生きる町

崩落の後、モスマンの目撃はほとんど途絶えたといわれる。現在のポイント・プレザントは怪物を町の顔として迎え入れ、2002年からは毎年「モスマン・フェスティバル」を開催、2003年には町の中心に高さ約3.7メートルのステンレス製モスマン像が建てられた。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    大型の鳥の誤認説

    渡りの経路を外れたカナダヅルや、フクロウ類を見間違えたとする説。ライトを反射した鳥の目が赤く光って見えたと考えられている。

  • 弐

    凶事の使者説

    モスマンは大きな災害の前に現れ、それを告げる存在だとする説。キールの著作で広まった。

  • 参

    異次元生物説

    同じ時期に報告されたUFOや怪人物の目撃と結びつけ、別の次元から来た存在だとする説。