▼カウボーイが見た光
言い伝えでは、1883年、牛を追っていたカウボーイのロバート・リード・エリソンが、パイサノ峠の近くで揺れる光を見たのが最初の記録とされる。初めは野営の火かと思ったという。
ただし、光が活字になって広く知られたのは1957年、雑誌『コロネット』の7月号の記事からである。19世紀の目撃談は、その後に集められた語り伝えによるところが大きい。
▼光の玉のふるまい
光はふつう黄色からオレンジ色で、ときに緑や青、赤に見えることもある。じっと浮かんだり、ゆっくり動いたり、二つに分かれたり、また一つに溶け合ったりするという。
町の東、国道90号沿いには公式の展望施設があり、毎晩のように見物人が集まる。光にちなんだ祭りも開かれ、町の名物になっている。
▼学生たちの観測
2004年、テキサス大学ダラス校の物理学の学生たちが4日間の観測を行い、2008年にはテキサス州立大学が20夜にわたって光の分析を行った。どちらも、観測した光は国道67号を走る車のヘッドライトで説明できると結論づけた。
標高約1400メートルの高原は昼夜の気温差が大きく、冷えた空気と暖かい空気の境で光が曲がり、遠くの光が浮かんで揺れて見えると考えられている。それでも、すべての光が説明できたわけではないと信じる人もいる。
正体をめぐる諸説
- 壱
車のヘッドライトと蜃気楼説(有力)
遠くの道路を走る車の光が、気温差による光の屈折で浮かんで揺れて見えるとする説明。
- 弐
未知の自然発光説
地中の鉱物や地殻の圧力が生む電気など、まだ知られていない自然現象で光が生じているとする説。
- 参
霊魂・異星の光説
荒野で命を落とした人々の魂、あるいは地球外の探査機の光だとする説。
