超常アトラス
マチュピチュのイメージNo.05
古代超古代文明

マチュピチュ

天空の都市

剃刀の刃も通さぬ石組み! 断崖の上に築かれたインカの天空都市はなぜ忘れられたのか

ペルーのアンデス山中、標高約2400メートルの尾根の上に、石造りの都市の遺跡が雲を従えて広がっている。スペインの征服者にも見つからなかったこの都市は、20世紀に世界へ紹介されるまで、ほとんど知られることがなかった。

現場
ペルー クスコ地方
初出
1450年ごろ
怪奇度
★★★★★

▼インカ皇帝の離宮

マチュピチュは15世紀半ば、インカ帝国の皇帝パチャクテクの時代に築かれたと考えられている。神殿や住居、段々畑が尾根の上に整然と並び、皇帝の離宮や祭祀の場として使われていたとする説が有力だ。

16世紀にスペイン人がインカ帝国を征服したが、彼らがこの都市にたどり着いた記録はない。都市はやがて放棄され、密林に埋もれていった。

▼1911年の「再発見」

1911年、アメリカの探検家ハイラム・ビンガムが地元の農民の案内でこの地に至り、遺跡の存在を世界に伝えた。地元の人々は以前から知っていたが、この紹介によってマチュピチュは「失われた都市」として一躍有名になった。1983年にはユネスコの世界遺産に登録されている。

▼太陽をつなぎとめる石

遺跡の石組みは、モルタルを使わずに石を隙間なく組み合わせており、剃刀の刃も入らないといわれる。重い石を断崖の上まで運び、精密に加工した方法には、いまも議論が残る。

頂上近くには「インティワタナ(太陽をつなぎとめる場所)」と呼ばれる石がある。天体の観測に使われたとも、太陽を地上につなぎとめる儀式の場だったともいわれ、強い力が宿る場所として語られてきた。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    皇帝の離宮説(有力)

    パチャクテクが建てた王家の離宮であり、祭祀の場でもあったとする説。

  • 弐

    天文観測所説

    インティワタナや神殿の窓が太陽の動きに合わせて配置された、天体観測の拠点だったとする説。

  • 参

    超古代技術説

    精密な石組みには、失われた高度な技術や外部からの知識が関わっていたとする説。