超常アトラス
口裂け女のイメージNo.08
都市伝説都市伝説

口裂け女

「わたし、きれい?」

日本中の子どもたちを震え上がらせた! マスクの下に隠された昭和最大の都市伝説

夕暮れの帰り道、大きなマスクをした髪の長い女が立っている。女は子どもに近づき、こう尋ねる──「わたし、きれい?」。1979年、この噂は日本中の小中学校を駆けめぐった。

現場
岐阜県(発祥とされる地)
初出
1978年
怪奇度
★★★★★

▼岐阜から全国へ

口裂け女の噂は、1978年の暮れに岐阜県で広まり始めたとされる。翌1979年になると、噂は子どもたちの口から口へと伝わって、わずか数か月で全国に広がった。週刊誌や新聞も取り上げ、社会現象となった。

各地で「近所に出た」という話が飛び交い、集団で下校させる学校や、見回りをする地域まで現れたと伝えられる。

▼「わたし、きれい?」

噂の筋書きはこうだ。マスクの女に「わたし、きれい?」と聞かれて「きれい」と答えると、女はマスクを外し、耳元まで裂けた口を見せて「これでも?」と迫る。答えを誤ると追いかけられる。

噂には撃退法もついていた。「ポマード」と3回唱える、べっこう飴を投げる、「普通」と答える──。地域によって内容は少しずつ違い、噂が語られるたびに形を変えていったことがわかる。

▼噂はなぜ広がったのか

口が裂けた女の怪異は江戸時代の話にも見られるといわれ、古い伝承が現代によみがえったとする見方もある。一方で、塾通いが増えて夜に一人で帰る子どもが多くなった時代の不安が、この怪異を生んだとも考えられている。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    古い伝承の復活説

    江戸時代などに語られた口の裂けた女の怪異が、昭和の世に形を変えてよみがえったとする説。

  • 弐

    社会不安の反映説

    夜道を一人で帰る子どもの不安や、大人の目が届かない時間への恐れが噂を生んだとする説。

  • 参

    目撃実在説

    噂のもとになった、マスク姿の不審な女性が実際にいたとする説。