▼夕暮れのブドウ畑
1975年2月23日の午後6時ごろ、甲府市立山城小学校の2年生で、いとこ同士の男の子2人が帰り道にオレンジ色のUFOを見た。物体に追われるようにして墓地へ隠れた2人は、その後、近くのブドウ畑に降りている物体を見つけたという。
中から現れた搭乗者は、チョコレート色でしわだらけ、目鼻のない「のっぺらぼう」のような姿だったと語られる。1人はその搭乗者に肩をたたかれたという。
▼残された痕跡
知らせを受けて家族が駆けつけたとき、搭乗者の姿はなく、ブドウ畑に燃えるような物体があったと伝えられる。現場ではコンクリートの柱3本が倒れ、ブドウ棚の金網が重い物を載せたように大きくたわみ、地面にはいくつもの穴が残っていたという。
調査に入った高校教員の前田進は、人工的な残留放射能が検出されたと報告した。ただし、この報告を第三者が確かめた記録は乏しい。
▼50年目の甲府
事件は、日本を代表するUFO遭遇事件の一つとして語り継がれてきた。2025年2月23日には、事件から50年を記念したイベント「UFOKOFU1975」が開かれている。
正体をめぐる諸説
- 壱
異星人遭遇説
ブドウ畑に着陸した物体は地球外の飛行体で、子どもたちは実際に搭乗者と接触したとする説。
- 弐
誤認・記憶の変容説
夕暮れの光や照明を見間違え、その後の騒ぎや報道の中で体験の記憶がふくらんでいったとする見方。
- 参
未知の自然現象説
球電のような、まだよく分かっていない発光現象を、子どもたちが乗り物と受け取ったとする説。
