▼丘の上の人影
1952年9月12日の午後7時15分ごろ、明るい物体が空を横切り、農場主G・ベイリー・フィッシャーの土地に落ちたように見えた。キャスリーン・メイと息子たち、近所の少年たち、州兵のユージーン・レモンらが、確かめに丘を登った。
一行が見たのは、高さおよそ3メートル、トランプのスペードのような頭巾の形に囲まれた、血のように赤く丸い顔の怪物だったという。小さな爪のような手をもっていたとも語られている。
▼残された異臭と痕跡
目撃者の中には吐き気を訴えた人もおり、メイは少年たちの顔に油のような膜がつき、のどが腫れたと語っている。地元の保安官が現場を調べたが、証拠は見つからなかった。
一方で新聞には、地面に残った「滑った跡」や、ねばねばした奇妙な付着物があったという話も載った。こうして事件は、宇宙から来た怪物の話として広く知られるようになった。
▼フクロウ説と、町のマスコット
懐疑派の調査者ジョー・ニッケルは、空の光は流星、赤く脈打つ光は航空機用の標識灯、そして怪物は木の枝に止まって驚いたメンフクロウだったと結論づけた。暗闇と恐怖が、フクロウの顔と翼を巨大な怪人に変えたというのである。
それでも怪物は町の顔となり、近くのサットンにはフラットウッズ・モンスター博物館が開かれ、2019年からは毎年の催しも開かれている。
正体をめぐる諸説
- 壱
流星とメンフクロウ説(有力)
光は流星、赤い光は航空機の標識灯、怪物は木に止まったメンフクロウだったとするジョー・ニッケルの説明。
- 弐
宇宙人の着陸説
落ちてきた光は宇宙船で、現れたのは降り立った乗員か、その乗り物だったとする説。
- 参
集団の恐怖による誇張説
暗い丘で何かに驚いた一行が、互いの恐怖を高め合い、姿を大きく語ったとする見方。
