超常アトラス
デスワームのイメージNo.56
UMAUMA(未確認生物)

デスワーム

モンゴリアン・デスワーム/オルゴイ・ホルホイ

触れただけで即死!? ゴビ砂漠の砂の下を進む、頭も足もない殺人ワーム

モンゴルのゴビ砂漠には、砂の中に潜む恐ろしい生き物の話が伝わる。現地の名はオルゴイ・ホルホイ、「大腸の虫」という意味だ。ソーセージのような形で、毒を吐く、電気で倒すとまで語られるこの怪物は、モンゴリアン・デスワームの名で世界に知られている。

現場
モンゴル ゴビ砂漠(南ゴビ県 ダランザドガド周辺)
初出
1922年
怪奇度
★★★★★

▼首相が語った怪物

アメリカの古生物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースは、1926年の著書『On the Trail of Ancient Man』でこの生き物を紹介した。モンゴルの役人たちの集まりで話を聞いたが、誰も実物を見たことはなく、それでも全員が存在を固く信じていたという。

同書は、1922年にモンゴルの首相ダムディンバザルが語った様子を伝える。長さ2フィート(約60センチ)ほどのソーセージのような形で、頭も足もなく、触れただけで即死するほどの毒を持ち、ゴビ砂漠の最も荒れた所に棲むという。

▼砂の下を進む

伝承では、デスワームはふだん砂の下に潜り、地表に砂の波を立てながら進むという。毒を吹きかけたり、電気を放ったりして、離れた獲物を倒すとも語られる。

雨の後に地上へ現れるという話もある。アンドリュース自身は、この生き物の存在を信じていなかった。

▼探検隊の追跡

1990年と1992年には、チェコの探検家イヴァン・マツケルらがゴビ砂漠へ向かった。小説『デューン』の砂虫にならい、地面をたたく装置や小さな爆発で誘い出そうとしたが、見つからなかった。

2005年にはイギリスの未確認動物の研究団体も探索したが、成果はなかった。その後もテレビ番組などが調査を重ねているが、確かな証拠はまだ得られていない。

正体をめぐる諸説

  • 壱

    スナボア誤認説

    ゴビに棲むヘビの一種タタールスナボアを見た人々の話が、伝説の元になったとする見方。地元の人に標本を見せ、同じものだと確かめたという報告もある。

  • 弐

    ミミズトカゲ説

    足のない爬虫類の一群ミミズトカゲの、まだ知られていない種を見たのではないかとする説。

  • 参

    未知の毒虫実在説

    毒や電気で獲物を倒す、未発見の大型の生き物が実際に砂漠に潜んでいるとする説。