▼19世紀から続く目撃談
長さ約200キロの湖では、19世紀から大きな「海蛇」の話が新聞に載ってきた。1819年には地元紙『プラッツバーグ・リパブリカン』が、湖に巨大な蛇のような生き物が現れたと伝えている。
湖の名の由来となったフランスの探検家サミュエル・ド・シャンプランが1609年に怪物を見た、という話もよく語られる。しかしこれは1970年の雑誌記事から広まったもので、本人の記録には大きな魚のことしか書かれていない。
▼1977年の「マンシ写真」
1977年7月5日、湖畔を訪れた家族連れの女性が、水面から長い首と頭を突き出した黒っぽい何かを撮影した。写真はしばらくアルバムにしまわれていたが、1981年にニューヨーク・タイムズに載り、世界に知られるようになった。
チャンプの最も有名な証拠とされる一方、ネガが失われ、撮影場所もはっきりしない。撮ったとされる付近は水深が4メートルほどしかなく、巨大な生き物がいたとは考えにくいとも指摘されている。
▼法で守られた怪物
1982年、バーモント州の下院は、チャンプを故意に殺したり傷つけたりすることから守る決議を可決した。翌1983年にはニューヨーク州の議会も同じ趣旨の決議を通している。
いまでは湖畔の町の看板や土産物、地元の野球チームのマスコットにもなり、チャンプは湖の顔として親しまれている。
正体をめぐる諸説
- 壱
流木・魚・波の見間違い説(有力)
浮かんだ流木や大きな魚、ボートの航跡などが、首の長い生き物に見えたとする見方。
- 弐
首長竜の生き残り説
太古の首長竜が湖に生き残っているとする説。湖ができたのは氷河期の後で、時代が合わないという反論も強い。
- 参
未知の大型動物説
大型の魚やまだ知られていない動物が、ごく少数湖に棲んでいるとする説。
