▼床に浮かんだ顔
1971年8月23日、この家に住むマリア・ゴメス・カマラは、台所のコンクリートの床に顔の形をした染みがあるのに気づいた。家族はつるはしでその床を壊し、新しいコンクリートを流し込んだという。
ところが顔は再び現れ、その後も30年にわたって、さまざまな顔が浮かんでは消えたと語られている。1972年の復活祭のころには、何百人もの人が家を訪れるようになった。
▼床下から出たもの
顔が現れた後、台所の床下が掘り返され、深さ2.8メートルほどの所から人骨が見つかったと伝えられる。この発見が、顔は床下に眠る人々のものではないかという噂を広げた。
ただし、のちに家族は、見つかった骨は言われているほど多くはなかったと語っている。
▼本物か、作り物か
懐疑的な研究者たちは、顔は塗料や薬品で描かれたものだと結論づけ、家族が見物人を集めるために仕組んだと疑った。一方、超常現象の研究者の中には、マリアが無意識に念で写し出したと考える人もいた。
2014年にはスペインのテレビ番組の依頼による分析が行われ、外から手を加えた跡は見つからなかったと報告されたが、議論は決着していない。マリアは2004年に85歳で亡くなった。
正体をめぐる諸説
- 壱
人の手による作り物説
顔は塗料や薬品で床に描かれたもので、見物人を集めるために作られたとする見方。
- 弐
念写説
家に住むマリアが無意識のうちに念の力で顔を写し出したとする、超常現象研究者の説。
- 参
床下の死者の訴え説
床下に眠っていた人々の霊が、顔となって現れたとするオカルト的な解釈。
