▼オイペンの夜から
始まりは1989年11月29日、ドイツ国境に近い町オイペンだった。低い空をゆっくり飛ぶ大きな物体が見られ、平たい三角形で下面に光がついていたと語られた。
この夜に関わる目撃者は143人にのぼったが、その多くは報道が出た1週間以上あとに名乗り出た人々だった。目撃の報告はその後もベルギー各地で続いた。
▼F-16の緊急発進
1990年3月30日から31日にかけての夜、レーダーが正体不明の目標をとらえ、ベルギー空軍はボーヴシャン基地から2機のF-16を発進させた。
約1時間のあいだに戦闘機は9回の迎撃を試み、3回レーダーで目標をとらえた。しかし、パイロットが物体を目で確かめたという報告はない。
▼有名な写真の告白
1990年4月、プティ=レシャンで撮られたとされる、角に3つの光をともした黒い三角形の写真が公表され、事件を象徴する一枚となった。UFO研究団体SOBEPSは長くこの写真を本物と主張した。
ところが2011年7月、撮影者がテレビで、発泡スチロールを三角形に切って黒く塗り、角に明かりを仕込んで吊るしたものだと告白した。懐疑派は、レーダーの反応も戦闘機自身や大気の影響で説明できると指摘している。
正体をめぐる諸説
- 壱
報道による集団の思い込み説
報道をきっかけに、飛行機や星の光を三角形の物体と思い込む人が増えたとする見方。
- 弐
秘密の軍用機説
三角形のステルス機など、公にされていない軍用機を見たとする説。
- 参
異星の飛行物体説
空軍の戦闘機でも捕まえられなかった、地球外の乗り物だったとする説。
